移ろいやすい秋空の下、第99回全国高校サッカー選手権大会の県代表を決める富山県大会が開幕しました!
県内41チームが全国選手権への切符をかけて戦うトーナメント戦は、きょう1回戦9試合が行われました。
わたしは会場の一つである滑川市の日医工スポーツアカデミーに出向き、1回戦の注目カード、魚津工業 対 富山東の一戦を観戦!
試合は夏の交流大会でブロック優勝を果たした富山東が実力を見せました。
試合序盤は、直前まで降っていた雨によって濡れたピッチに苦戦し、両チームともになかなかボールが繋がらない状況が続きました。
そんな中、試合が動いたのは前半16分。
右サイドでボールを受けた富山東⑥村椿慎太郎がスピードを生かしたドリブルからグラウンダーのクロスを上げます。
PA内でボールを受けた富山東⑩新保敦志が巧みなコントロールから右足でシュート。
魚津工業のGK①飯野颯太も反応しますが、弾いたボールはネットへ吸い込まれます。
富山東の貴堂憲治監督も「得点力が魅力」と高く評価する⑩新保敦志のゴールでリードを奪います!
一方、苦しい展開が続く魚津工業もセットプレーをきっかけにチャンスを作ります。
前半20分、ゴール正面の位置からのFKを獲得。
キッカー⑦上原優月の狙いすましたシュートが直接ゴールに吸い込まれ、同点に追いつきます。
勢いそのままに魚津工業が主導権を握るかと思いましたが、前半21分。
魚津工業のシュートを富山東⑥村椿が大きくクリアして跳ね返すと、ボールは一気に相手ゴール前へ。
裏へ抜け出していた⑩新保がDF2人に囲まれながらもボールをつなぐと、後ろから走りこんできた富山東⑪岡島翔太が右足を一閃!
まさにゴールへ突き刺さるような強烈なシュートが決まり、富山東が勝ち越します。
2-1で前半を終えた富山東は、後半もゲームを支配し、スピードと技術の高さで相手の脅威となっていた⑨小柳舜真の2ゴールなどで3得点を重ねて5-1で勝利しました。
敗れてしまった魚津工業は、チームのピンチを体を張ったセービングで何度も防いだGK①飯野颯太、直接FKを決めて観客を沸かせた⑦上原優月。そして空中戦の強さ、常に声を出し続けチームを鼓舞していたキャプテン⑩河岸蓮など印象に残る選手が多く、この1回戦でトーナメントから姿を消してしまうには大変惜しいチームではないかと感じました。
高校3年生にとっては高校生活の集大成であり、負ければ引退が決まる選手権。
それだけ大きな意味を持つ大会だからこそ、全力でプレーする選手たちの姿に心動かされ、時には目頭が熱くなることもあります。
全てを出し切る選手たちのプレーを間近で取材できること、実況ができることへの喜びを今一度噛みしめ、この先も取材を続けていきます!
富山県大会2回戦は来週10月4日(日)に行われます!
県大会6連覇を狙う富山第一や前回準優勝の水橋、ベスト4の不二越工業、龍谷富山などシード校が登場し、さらにハイレベルな試合が繰り広げられることでしょう!
富山の高校サッカーはことしもアツいです!!