番組審議会だより

　北日本放送では、放送番組の向上と適正を図るため、年１０回、番組審議会を開催しています。議題は番組等に関することで、委員は９名で構成されています。北日本放送では、審議会で出されたご意見を番組制作等の参考にさせていただきます。番組審議会の模様は、「あなたとＫＮＢ」（毎月第一土曜11：38～11：45）内で放送いたしますので、ご覧下さい。

第５４０回　北日本放送番組審議会議事概要

１）開催日時
　２０１５年１０月１３日(火) 　午後２時～午後３時

２）開催場所
　北日本放送　１０階会議室

３）出席委員（敬称略）
委員長　山本　茂行（富山市ファミリーパーク　園長）
副委員長　忠田　憲美（北日本新聞社　執行役員編集局長）
委員　　　室伏　昌子（フォルツァ総曲輪　チーフスタッフ）
　　　　　吉本　裕子（吉本レディースクリニック　院長）
　　　　　品川　祐一郎（富山トヨタ自動車　代表取締役社長）
　　　　　藤井　健太郎（丸三製薬バイオテック　代表取締役社長）
　　　　　明石　あおい（ワールドリー・デザイン　代表取締役）
北日本放送側出席者
　　　　　　　横山社長、瀧脇専務、和田常務、水野常務、佐伯技術局長
　　　　　　　桐谷報道制作局次長、岡部報道制作部記者、
　　　　　　　《事務局》　守護編成業務部長、大西編成業務部員

４）議題

　（１）北日本放送制作テレビ番組　合評
　　　　　　　　　　　ＫＮＢふるさとスペシャル
　　　　　　　　　　　　　　　「沈黙の７０年　富山大空襲と孤児たちの戦後」
　　　　　　　　　　　　　　　　8月13日(木)　午後3時58分～4時53分放送

　（２）その他
　　　　　　・2015年度10月期基本番組種別の説明
　　　　　　・「視聴者の声」8/21～9/20までの視聴者対応状況について

５）審議内容

・北日本放送が自主制作した上記番組の合評を行った。
・北日本放送テレビ2015年度10月期の基本番組種別についての説明を行った。
・上記期間中に北日本放送に寄せられた問い合わせ、意見、要望、苦情について報告を行った。

６）審議概要

・太平洋戦争に関する番組は多くあるが、「戦争孤児」に焦点を当てた番組は少ない。このテーマにスポットライトをあてたこと自体、高く評価できる。富山の戦争の実態を浮かび上がらせることに役立つ価値ある番組だった。

・戦後７０年経ち、戦争孤児たちの高齢化も進むとともに、かつての環境から孤児であることに否定的な考えを持つ人が多い中、十分な証言が取れていた。その一方で、なぜ県外の孤児たちが富山に来たのかという経緯がもう少しわかる構成なら更によかった。

・「戦争孤児」というものを追いかけることで、戦後の混乱の中でいかに孤児たちが歴史の中で置き去りにされてきたかが表現されていた。国や地域が戦後何をしてきたのか、被害者保護制度の考え方はこれでよかったのかなど、あらためて考えさせられた。

委員からは以上のような意見がありました。北日本放送では委員の声をこれからの番組作りに反映させることにしています。

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