番組審議会だより

　北日本放送では、放送番組の向上と適正を図るため、年１０回、番組審議会を開催しています。議題は番組等に関することで、委員は９名で構成されています。北日本放送では、審議会で出されたご意見を番組制作等の参考にさせていただきます。番組審議会の模様は、「あなたとＫＮＢ」（毎月第一土曜11：38～11：45）内で放送いたしますので、ご覧下さい。

第５８６回　北日本放送番組審議会議事概要

１）開催日時
　２０２０年５月

２）開催形式
　５月１２日（火）にＫＮＢ本社で開催予定だったが、新型コロナウィルス感染症の拡大防止のため、一堂に会しての開催は見送り、合評番組に対する意見・感想を委員からメール等で受け付ける形式で実施した。質問に対してはメール等で返答した。「視聴者の声」（3/21～4/20までの視聴者対応状況）など、報告資料については郵送で対応した。

３）出席委員（敬称略）
　委員長　　山本　茂行（富山市ファミリーパーク　名誉園長）
　副委員長　岩本　聡（北日本新聞社　取締役　編集・論説担当　論説委員長）
　委員　　　明石　あおい（ワールドリー・デザイン　代表取締役）
　　　　　　若山　育代（富山大学人間発達科学部准教授）
　　　　　　藤井　　武（洋画家　春陽会理事）
　　　　　　大谷　弓子（大谷美術学園　園長）
　　　　　　北村　耕作（キタムラ機械　専務取締役）
　　　　　　牧野　裕一郎（富山青年会議所　元理事長）（牧野工業　専務取締役）
　　　　　　松田　光司（北陸電力　取締役常務執行役員）

４）議題

　（１）北日本放送制作テレビ番組　合評
　　「ＫＮＢｎｅｗｓｅｖｅｒｙ.」(月～金　夕方6時15分～6時55分放送)内　
　　　金曜ジャーナル＜毎週金曜12分程度の特集コーナー＞
　　　　①発達障害児を支える（2019年7月12日）
　　　　②新型コロナ医療機関体制は（2020年4月3日）

５）審議概要
①発達障害児を支える（2019年7月12日）

・家族の孤立や支援状況についてはよく理解できた。しかし、学校教育の在り方という避けては通れない問題を看過してしまった感じが残った。

・特集のテーマとして掲げた「発達障害児への支援と、私たちにできることは何か」という点はやや散漫だった。課題解決のために必要なことを示してほしかった。

・いろいろ考えさせられた。この問題は社会問題であり、今回の切り口では一面的になっているような気がした。続編や深掘りした別番組などを期待する。

②新型コロナ医療機関体制は（2020年4月3日）

・放送時点のコロナ対策の課題を指摘した点は良かった。医療崩壊の懸念については、いたずらに県民の不安をあおる恐れがあり、もう少し慎重にすべきだったと思う。

・黒部市民病院のレポートを通じて、特にこの時期は人手が手薄になるという実態を知った。これからも我々の気づきや示唆となる情報を期待する。

・県内の医療機関が直面している３交代や離職の深刻な実情は分かりやすかった。引き続き、タイムリーな実情をできる限り詳細に早く伝えてほしいと思う。

委員からは以上のような意見がありました。北日本放送では委員の声をこれからの番組作りに反映させることにしています。

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